第1回上野の杜・古武術演武祭『弐』 弥生「一」

さて極寒の二月も終わり、昨日夜半からの豪雨と強風も朝9時頃には止み、春一番とともに気温も上がり日差しが眩しいくらいの弥生一日を迎えた。さて前回の上野の杜・古武術演武祭の続きである。虎さん率いるB舎の演武も終了。寒さを堪えていたのでキッチンカーのコーヒーショップで暖かいコーヒーを頂きほっと一息つく。十数台並んだキッチンカーも大繁盛。ひっきりなしに観客が何かを購入する。寒い日には暖かい物が一番。続いては柳生心眼流兵術の演武。東北地方に伝わる甲冑組討ちを主体にした総合武術である。柔術、棒術、組太刀、長刀等の素晴らしい演武に歓声が上がっていた。七番目、天神明進流柔術。素肌柔術の極致を顕す見事な演武に拍手喝采。次は虎さんが一番期待していた?女性武芸者4名による剣舞。美しい錦の狩衣に身を包み烏帽子を被り、音楽と詩吟に合わせて踊る剣の舞。四人とも田宮流居合の有段者である。その剣捌きの見事さに虎さんも拍手喝采。勿論、観客からもである。美しい四人に溜息がでる。虎さんのB舎にも女性会員の数名は欲しいものであると痛感した。9番目、戸山流抜刀術の演武。抜刀術の形だけでなく巻藁(畳表を巻いた物)を真剣でバッサバッサと斬り進む試斬りの演武に観客は息を呑み喝采を送っていた。続いては剛柔流空手道の演武。サンチンとセーエンチンの形演武と形の分解を応用した護身術体験。観客席から子供や女性を含む数人が舞台に上がり手解きを受ける。これも楽しい体験である。演武を観戦する観客は途絶えることもなく、コの字形に囲まれた演舞場の結界の周りは常に三重四重の観客で溢れキッチンカーも大繁盛。演武の合間には真剣による試し斬り体験も行われ、指導を受けながら刀を構え巻藁に向かい見事に両断すると観客からは歓声と拍手が上がっていた。試し斬り体験は好評で演武会終了間際にはイギリスの女性が挑み見事数回も巻藁を両断し拍手と歓声が上がっていた。次は薩摩琵琶の演奏と歌に合わせての剣技(居合と組太刀)の演武。滅多に聞くことが出来ない薩摩琵琶の演奏と剣の舞に観客も酔いしれていた。午前の演舞終了と共に鎧武者や武士装束に身を包んだサムライ達と旗指物を掲げた五十名ほどの武者行列が会場の周りを練り歩く。観客は歓声を上げ写真撮影も盛んに行われる。会場を一回りした後は舞台で記念撮影。観客の希望者には一緒にカメラに収まる。また会場の彼方此方では鎧武者との写真撮影が盛んに行われ虎さんも何回シャッターを切ってやったか解らない。さて休む間もなく午後の部が開始された。演舞は午前の部と同じ演目で行われるが、観客も随時入れ替わっているので午前より観客の反応は大きく感じられた。演武者も二回目なので落ち着いて堂々と演武できたと感じた。さて今回はこの位で次回の第1回上野の杜・古武術演武祭始末に続く。